ここではペーパークラフトを作るための準備としての基礎を紹介します。
ペーパークラフトを作るために必要な道具
ペーパークラフトを作るために、基本的に揃えておきたい道具類です。
一般の家庭にあるハサミ(またはカッター)と糊さえあれば、ペーパークラフトを作ることができます。
(1)はさみ・カッターナイフ
用紙からパーツを切り離す際や、やまおり、たにおりの折り目に軽く折り筋を付ける時などに使います。
カッターナイフが使い慣れない方は、はさみを使ってください。
細かい部分を切る際には、はさみのほうが便利です。
(2)カッティングマット
カッターを使ってパーツを切り離す際に便利です。
厚手のボール紙などでもだいようできますが、カッティングマットのほうが安定して作業できます。
(カッティングマットは100円ショップなどで購入できます。)
(3)定規
カッターナイフで用紙からパーツを切り離す際や、折り目に折り筋を入れる際に使います。
(4)合成ゴム系のリ・木工用ボンド
切り抜いたパーツを組み立てるときにはのりで貼り合わせます。
普通のパーツ同士を貼り合わせるような場合は、合成ゴム系のリガ使いやすく、チューブから直接糊を塗布し、少し乾かしてから張り合わせます。
こっまかいパーツには木工用ボンドが使いやすく、木工用ボンド(水溶性)を少し水で溶いて面相筆などを使って塗布します。
ペーパークラフトを作るためにあると便利な道具
ペーパークラフトを作るうえで、あると便利な道具類です。
仕上げをより美しくするためにはやはり専用の道具を使用することがポイントです。
(1)デザインカッター
一般的なカッターは刃先が45度ですが、デザインカッターと呼ばれる専用のカッターでは
刃先が30度のものを選べます。h先が鋭いほど、カッティングを細かくコントロールできますので、
細かいパーツや切り口が入り組んだパーツなどを切り抜く時には便利です。
(2)鉄筆
やまおり、たにおりの折り目に折り筋を付ける時に便利です。シャープペンの先などでも代用できます。
(3)ラジオペンチ
指先が届きにくいような部分を糊で貼り合わせるような場合は、ラジオペンチで挟んで圧着させます。
ラジオペンチは挟む部分にギザギザがついていないものを選びましょう。
(4)曲線はさみ
曲線部分を切るには、刃先が緩やかにカーブしている曲線はさみが便利です。
曲線ハサミを文房具店や手芸店などで入手できます。
(5)両面テープ
糊付けしにくい部分に両面テープを使用すると便利です。
テープを貼った後にはみ出した部分を切り取る作業が必要となるため手間は若干かかります。
ただし、押さえればすぐにくっつくため組み立て時の作業性は良いと思われます。
なお、両面テープでも”貼ってはがせるタイプ(低粘着タイプ)”や”クッション材が挟まっているもの(両面テープの材質が厚いもの)”
はペーパークラフトには向かないと思います。
※以上は、ペーパークラフトを作る際にお薦めする道具です。他の道具でも代用できます。
ペーパークラフトを切る
ペーパークラフトの各パーツを切り抜く方法です。 使う道具は、基本的にハサミ、カッター、カッティングボードです。
●はさみでおおまかに切り出す
まずはハサミを使って、切り抜きたいパーツの周囲をおおまかにカットしてパーツ全体を切り出します。
●カッターやはさみでパーツの外周線をカットする
おおまかに切り出したパーツの外周線をカッターやハサミを使って、丁寧に切り抜きます。
●直線は定規とはさみを使って紙を動かしながら切る
曲線や円はハサミを使って切ります。
曲線部分は刃先がカーブした曲線ハサミを使うと切りやすいです。曲線を切る場合は、 ハサミを動かすのではなく、紙のほうを回しながら切ることが綺麗に切り抜くポイントです。
ペーパークラフトを折る
ペーパークラフトお各パーツを折る方法を紹介します。 使う道具は、基本的にカッターや鉄筆など折り目を入れるものです。
●山折りと谷折り
折り箇所をカッターの背(又は鉄筆、シャーペンの先)で折り目の記号の指示に従って、
折る前に「やまおり」、「たにおり」 にしっかりと折り目をつけます。 力を入れすぎると紙が切れてしまうことがありますのでご注意ください。
中途半端に折り曲げていると、パーツ同士を組み上げたときに紙自体の張力によって全体的にひずんでしまったりします。 折り曲げる部分はしっかりと折ることで、組み上げた後に調整も楽にできるようになります。
ペーパークラフトを組み立てる
ペーパークラフトの各パーツを糊付けして組み上げる方法を紹介します。
使う道具は、基本的に糊です。また、糊を水で溶くためのパレットや塗るための筆。
さらに細かいパーツの折付けんいはピンセットやラジオペンチ、ヘラなども利用します。
●合成ゴム系糊を塗る
合成ゴム系糊はチューブから直接塗布します。このときあまり乗りを盛り過ぎないように注意しましょう。
塗布した後は薄くのばしていきます。
糊がはみ出たら、指などで素早く取り去りましょう。
●木工用ボンドの使い方
パーツの貼り合せには木工用ボンドも便利です。木工用ボンドは水性のため、水で薄く溶くことが出来ます。
合成ゴム系糊をチューブから塗布するのが難しいような細かいパーツなどは、
水で溶いた木工用ボンドを筆などで塗りつけるほうが楽ですし、仕上がりも綺麗です。
木工用ボンドも、塗布してからある程度乾かして粘度を上げてから貼り合せるようにします。
●ラジオペンチで圧着する
パーツによっては指が入らない部分を接着する場合もあります。このような部分にはラジオペンチが有効です。
ただし、つかむ部分にギザギザがないラジオペンチを使うようにしましょう。